香川県農業試験場・野菜担当
[連絡先]087-889-1121
[部会名]野菜・花き・茶(野菜)
[専門]栽培
[対象]果菜類
[分類]指導
- [背景・ねらい]
いちごの育苗の省力化技術として、空中採苗を用いた挿し苗育苗か急速に普及している。慣行の空中採苗は、子株数か必要数に達した時点で下垂するランナー子株を一斉に採苗し、挿し苗を行う。しかし採苗された子株の大きさが著しく異なるため、その後の活着、生育及び花芽分化に差が生じる。また、採苗・挿し苗は同時に行う必要かあり、作業が一時期に集中したり、作型の分散か困難である。そこで、子株か本葉2~3葉になったとき、ランナーの第2節間で切り離して、子株を採苗し、その後第1節より出る子株を採苗する切返し採苗法での採苗技術を確立する。あわせて、子株の冷蔵貯蔵技術を確立し、作業の調節や作型の分散を可能とさせる。
- [成果の内容・特徴]
- 採苗は、ランナー子株(図1、イ)が本葉2~3葉期になったとき、第2節間の途中で切り取り(図1、A)、その後発生する子株(図1、ロ)が本葉2~3葉になったとき、
再度図1、B)で切り取り採苗する。
- 8月上旬までに空中採苗法と同等の子株数の確保か可能である(図2)。
- プランターあたり親株数を増やすことにより、採苗圃の面積を少なく出来る。
- 採苗した子株は、ポリエチレン袋に入れ密封し冷蔵貯蔵(0~10℃)することにより、1カ月程度の貯蔵が可能である。(表1)。
- 切返し採苗法で得られた苗は鉢受け苗と同等の収量か得られる(表2)。
[成果の活用面・留意点]
- 10日以上の冷蔵は花芽分化か遅れるため、長期間の冷蔵を行うときは、夜冷育苗などの花芽分化促進処理をあわせて行う。
- 本葉2~3葉期で採苗することにより、萎黄病の感染防止が可能である。
(平成8年度主要成果(病害)・香川県)
- [その他]
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- 研究課題名:未発根ランナー利用によるイチゴの小型化育苗技術
- 予算区分:県単
- 研究期間:平成9年度(平成6~平成9年)
- 研究担当者:松崎朝浩
- 発表論文等:園芸学会中四国支部研究発表要旨 第36号
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