葉ジソ(オオバ)の周年安定栽培技術

[要約]
 
葉ジソの半促成、促成栽培では、72穴セル形成苗の利用により育苗の省力化が可能となる。栽植方法は、うね幅150㎝の2条植えで、条間30㎝、株間15㎝、仕立て茎数20本とし、10、16葉期の摘葉と全期間の電照により、周年安定生産が可能となる。
高知県農業技術センター・作物園芸部・施設野菜科
[連絡先]0888-63-4918
[部会名]野菜・花き・茶(野菜)
[専門]栽培
[対象]葉茎菜類
[分類]普及

[背景・ねらい]

高知県下の葉ジソの作付け面積および生産量はともに横ばいで経遇している。しかし、生産額は高価格に支えられて伸びてきており、新産地形成の動きもある。一方、各作型の播種時期の拡大による作付体系の変化等により、育苗技術、電照技術、栽培技術の農家間、地域間格差が広がっている。そこで、種子の休眠と発芽、日長反応など生理生態的特性を明らかにし、育苗方法、栽植方法と摘葉方法、電照方法について検討し、周年安定栽培技術を確立する。

[成果の内容・特徴]
  1. 育苗
    (l)72穴セルトレイを用いた成型苗を利用する(表1)。
    (2)種子の予措:12時間浸種した後、5℃(湿潤)で7日間処理をする(表2)。
    (3)播種方法:1セル当たり1粒を直接播種し、軽く鎮圧した後、不織布で覆う。
    (4)定植時期:6葉期(表1)。
  2. 本圃
    (1)栽植方法:うね幅150㎝の2条植えで、条間30㎝、株間15㎝とし、仕立て茎数は20本とする(図1)。
    (2)摘葉方法:10、16葉期にそれぞれ6葉摘葉する(図2)。
  3. 電照方法
    (1)電照期間:育苗圃、本画とも全期間電照を行う。
    (2)電照量:5.3w/㎡とする。
    (3)電照方法および時間:暗期中断の3時間とする(図3)。                                                   

[成果の活用面・留意点]

  1. 高知県中村市産の系統を用いた試験結果である。
  2. 無電照の状態が3日以上続くと出蕾・開花するので、点灯の有無を確認するなど事故防止に努める。

 [その他]
 
研究課題名:葉ジソ(オオバ)の周年安定栽培技術の確立
予算区分:県単
研究期間:平成9年度(平成6~8年)
研究担当者:福井康宏、前田幸二、浜渦敬三
発表論文等:園芸学会中四国支部研究発表要旨第36号、高知県農桑技術センター研究報告第7号、高知の農林業新技術№17
 
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