育成の経過
「高育交1号」は市販品種「くろわし」の自殖後代を種子親に、オランダのアメリカオオナスF1系統「AUB132」の葯培養由来個体から選抜された系統を花粉親にして作出されたF1系統である。本系統は早生性で、小型の葉をもち、促成栽培適正が高く、収量品質面からも実用品種として有望である(図1)。
特性の概要
① 果形は果頂部の丸い卵形で、厳寒期にも安定する。果皮の光沢は極良で、標準品種「くろわし」より強い光沢をもつ。果皮色は黒紫であるが、厳寒期にやや赤味が強くなる。果皮の硬さはやや硬い。標準品種に比べて、ヘたの大きさはやや小さく、果梗はやや細い。収穫初期の果実には条溝が入りやすい。このため、秀品率は標準品種と同等かやや劣る(表1)。
② 草姿はやや開張性で、葉は標準品種より小さく、分技性がよい。草勢は標準品種よりやや弱い(表2)。
③ 開花始めは標準品種と同程度で、やや早生である(表2)。
④ 促成栽培における収量は標準品種と同等である(表2)。