中山間地におけるトルコギキョウの4~5月出し栽培技術

[要約]
 
トルコギキョウの品種の中で、早播きしてもロゼット化しにくい品種を用い、8月下旬に播種し普通育苗した苗を10月中旬に定植すると4月から5月にかけて収穫できる。
高知県農業技術センター山間試験場・山地園芸科
[連絡先]0887-27-0058
[部会名]野菜・花き・茶(花き)
[専門]栽培
[対象]花き類
[分類]普及

[背景・ねらい]

中山間地域のトルコギキョウの夏出し栽培は、気象災害や病害虫の被害を受けやすく、さらに低価格時の出荷となるため、四国内では産地化が進んでいない。そこで、平坦部の1~3月出し栽培の生産が終了する時期と、四国外冷涼産地の出荷が始まる時期の端境期にあたる4~5月出し作型について、普通育苗苗利用での品種選定および栽培技術を確立する。

[成果の内容・特徴]
  1. 適品種は、ロゼット化しにくい品種である‘キャンディピンク’、‘ネイルピーチネオ’、‘あずまの萌黄’、‘ピッコロエロー’の4品種とする(表1)。
  2. 播種時期は、最低温度が20℃前後に下がった8月下旬とする(表1図1)。
  3. 定植後初期の1カ月間程度は、夜間15℃、昼間30~35℃を目標に温度管理し、生育促進をはかる。その後は栽培夜温を10℃程度とする(図2)。
  4. これにより中山間地域において低コストの普通育苗苗を利用する4~5月出し栽培が可能となる。各品種の収穫期間は14~35日である。ただし、‘キャンディピンク’は発蕾・開花が最も早く、2月下句から収穫できる(表1)。                                   

[成果の活用面・留意点]

  1. 定植が11月以降となる作型では、低昼温により初期生育が抑制され目的とする時期 に収穫できない。
  2. 適用範囲は、標高400m前後の中山間地域とする。

 [その他]
 
研究課題名:中山間地域に適合するトルコギキョウの新作型の確立
予算区分:県単
研究期間:平成9年度(平成6~8年)
研究担当者:山本 香、西内隆志
発表論文等:なし
 
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