秋播小麦の春播草生栽培による春切桑園畦間管理法

[要約]
 
春切桑園畦間に秋播小麦を春期に10㎏/10aで散播きする草生栽培は、省カ的な夏期の雑草抑制及び有機質の園内確保に有効である。
愛媛県農業試験場蚕業支場・研究指導室・栽桑分析班
[連絡先]0893-25-3039
[部会名]蚕糸
[専門]栽培
[対象]工芸作物・桑
[分類]指導

[背景・ねらい]

県下の桑園は傾斜地に多く、養蚕従事者の高齢化により雑草防除等の桑園管理作業は困難な状況である。
そこで、雑草抑制に有望とみられる秋播小麦の春播草生栽培について桑園畦間における効果的な播種法及び量を検討し、桑園管理の軽労働化、省力化を図る。

[成果の内容・特徴]
  1. 春切桑園における秋播小麦の春播草生栽培では10㎏/10aで散播きすることにより緑肥収量および窒素吸収量が最も多い(表1)。
  2. 6月上旬の雑草抑制効果は10㎏/10aの散播きが最も高く、自然枯死後の10月上旬まで抑制効果が維持できる(表2)。
  3. 夏蚕期の桑の収量は、除草剤2回施用の対照区と変わらない(表3)。
  4. この草生栽培による畦間管理によって雑草防除費の大幅な節減が可能である(表4)。                             

[成果の活用面・留意点]

  1. マルチ用の小麦品種を用いる。
  2. 小麦は、6月下旬には草丈50㎝程度で生育はほぼ止まり、7月上旬から出穂しないまま徐々に立枯れ状態に移行する。
  3. 雑草との競合を避けるため遅播きは避ける。

 [その他]
 
研究課題名:マルチムギ利用による省力桑園管理法
予算区分:県単
研究期間:平成9年度
研究担当者:中川建也・清水 篤・高山幹郎
発表論文等:日蚕関西講要,63,23(1997)
 
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