コンニャクマンナンからの機能性オリゴ糖の製造

[要約]
 
コンニャクマンナンは、ある種のセルラーゼで容易にオリゴ糖まで分解され、ビフィダス菌に対する選択的な増殖促進作用を持つオリゴ糖が製造できる。
愛媛県工業技術センター・食品加工室
[連絡先]089-976-7612
[部会名]食品
[専門]加工利用
[対象]いも類
[分類]研究

[背景・ねらい]

愛媛県下の中山間地域では、農家の高齢者対策として比較的手間のかからないコンニャクイモの栽培を奨励しており、今後これらのコンニャクイモを特産品化し、地域振興を図ることを計画していることから、コンニャクイモの新しい利用加工方法に期待が寄るせられている。ついては、コンニャクイモの新しい食品素材としての利用を目的に、コンニャクイモに含まれるグルコマンナンから機能性を有するオリゴ糖の製造を開発する。

[成果の内容・特徴]
  1. 0.5%グルコマンナン溶液に11種の繊維質分解酵素を作用させると、グルコマンナンはいずれの酵素にも容易に分解される。そのうちのセルラーゼT「アマノ」4では、比較的オリゴ糖の生成率が高く、分解された糖質の86%がオリゴ糖である(図1表1)。
  2. セルラーゼT「アマノ」4でのグルコマンナン分解物は、活性炭カラムで単糖・2~3糖・3~4糖・4~6糖・その他2画分に分画され(表1)、そのうちの2~3糖画分にビフィダス菌に対する選択的な増殖作用が認められる(表2)。
  3. ビフィダス菌増殖促進作用が認められた2~3糖画分をTLCで分画すると、4種以上の糖質が認められ、そのうちの1種はグルコース:マンノース(1:1)で構成されている。                                                                   

[成果の活用面・留意点]

  1. これらの成果は、直ちに実用化にはつながらないが、今後機能性糖質の開発において有用な資料となる。

 [その他]
 
研究課題名:コンニャクイモの新規利用加工研究
予算区分:県単
研究期間:平成8年度
研究担当者:二宮順一郎、児玉雅信
発表論文等:平成8年度愛媛県農林水産加工利用開発会議技術開発研究成果報告書に掲載
 
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