パソコンによるタラノメ収穫予測法
- [要約]
- タラノメのふかしハウス内平均気温は外部気象の気温・日射量と高い相関が認められる。そこで、ハウス内平均気温の推定を外部気象の数値から行うことにより、簡便に気象データを利用したタラノメの収穫予測が可能になる。
徳島県立農業試験場・経営科
[連絡先] 088-674-1660
[部会名] 営農
[専門] 経営
[対象]
[分類] 研究
- [背景・ねらい]
- 中山間地域で高齢者が取り組みやすい軽量野菜としてタラノメの生産が増加している。しかし、小規模な産地が点在しており、流通効率化のために小規模産地連携の必要性が高まっている。
そこで、タラノメの収穫情報の共有による小規模産地が連携する上で必要となる、収穫情報作成のために、収穫予測ソフトをMicrosoft
Exce 7.0のマクロを使用して試作し、ソフトを活用した収穫予測法について検討する。
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- [成果の内容と特徴]
- 産地全体の収穫予測は農家のふかし開始情報と収穫モデルおよび気象データがあれば作成することができ、予測情報は情報の共有による産地連携や予約販売などの販売戦略に利用できる。
- 平均気温、日射量とふかしハウス内平均気温について重回帰分析を行うと、高い相関がある(表1)。
- 環境制御施設によるタラノメの試験データを使用して、ふかし開始から収穫までの積算気温を算出すると、収穫開始251℃、収穫率50%以上315℃、収穫率80%以上346℃の値となる。
- 農家のふかしハウス内気温の実測データをふかし開始から収穫までの積算気温に当てはめると、ふかし開始時期で収穫までの経過日数が変化する収穫シミュレーションモデルが得られる(図1)。
- ふかし開始情報を収穫モデルに当てはめることで収穫予測を行う。外部気象は平年値を使用するが、今年の気象データがある場合は、入力することにより本年値で補正された予測結果を得ることができる(図2)。
- [成果の活用面・留意点]
- 環境制御施設は15℃と20℃一定により制御した。予測精度向上のためには、変温による栽培条件での積算気温と収穫の関係を明らかにする必要がある。
- [その他]
- 研究課題名:立地条件の高度活用による夏秋野菜と山菜の高品質栽培技術体系の確立
予算区分:地域基幹
研究期間:平成10年度(平成8~10年)
研究担当者:佐藤章裕、喜田直康、山田真也
- 発表論文等:なし
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