小型ロールベーラを利用するスーダン型ソルガムの栽培およびサイレージ調製技術


[要約]
スーダン型ソルガムは、播種量を8kg/10aとし、草丈150~200cmで刈り取ることにより、小型ロールベールに適した草姿となる。サイレージ原料は、中水分で調製することにより良質サイレージを調製できる。高水分で調製する場合は、ギ酸製剤の添加により発酵品質を改善できる。

愛媛県畜産試験場・経営室・飼料環境班
[連絡先] 0894-72-0064   
[部会名] 畜産
[専門] 栽培
[対象] 飼料作物類
[分類] 普及


[背景・ねらい]
小型ロールベーラの稼働率向上とラッブサイレージの周年供給を目的とし、小型ロールベールに適したスーダン型ソルガムの栽培、サイレージ調製及び解体技術を開発する。

[成果の内容・特徴]
  1. スーダン型ソルガムの栽培は、播種量8kg/l0a(通常の約2倍)で散播することにより茎の細化や柔軟化を図るとともに、多回刈りによる草姿の粗剛化を少なくする。また、刈り取りは、草丈150~200cmであると梱包やラッピング作業に支障を来さない(表1)。
  2. 小型ラップサイレージの調製は、原料草を中水分(55~74%)まで予乾し、ラップ巻数を3回で調製すると、発酵品質も良好で90日の貯蔵でも品質低下が少ない。高水分(75%以上)で調製する場合は、ギ酸製剤を添加することにより発酵品質を改善できる(表2)。
  3. 小型ラップサイレージの解体は、鎌により迅速で簡単に行うことができる(表3)。
  4. 小型ラップサイレージの推定栄養価(乾物中TDN)は48%程度であり、イタリアンライグラス再生草の開花期53.3%に匹敵する(表4)。

[成果の活用面・留意点]
  1. この技術の開発により、冬作イタリアンライグラスと組合わせた小型ラップサイレージの周年供給が可能となり、約2.4トン/10aの年間乾物収量が期待できる。
  2. 小規模圃場における小型ロールベーラのみならず、中規模圃場における中型ロールベーラにも適用できる。

[その他]
研究課題名:四国地域におけるソルガムの小型ラップサイレージ調製給与技術の開発
予算区分:国補(地域重要)
研究期間:平成8~10年度
研究担当者:佐竹康明、福住弘巳
発表論文等:愛媛県畜産試験場研究報告第15、16号
                  日本農業新聞(四国版)1998.11.4記事
                  JA東宇和広報誌「あくうる」1998.11.1記事

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