トマトの苗質向上のための徒長防止セルトレイの試作
- [要約]
- トマトのセル苗育苗において、徒長防止セルトレイを用いることにより、育苗後半の苗の徒長や不揃いが軽減され、良苗生産が図れる。
愛媛県農業試験場久万試験地
[連絡先] 0892-21-0011
[部会名] 野菜・花き・茶、傾斜地農業
[専門] 栽培
[対象] 果菜類
[分類] 普及
- [背景・ねらい]
- トマトのセル育苗では、育苗期間が長くなると苗の徒長や不揃いなど苗質の低下が問題となる。そこで、徒長防止セルトレイを試作し、その効果と実用性について検討する。
[成果の内容・特徴]
- セルトレイの鉢の部分を1穴おきに切り取り、このトレイを2枚用いて、互いに穴の位置を補完する形で重ね合わせる(図1a)。
- トレイを重ね合わせた状態で通常どおり播種・育苗し、苗が一定の大きさに成長した頃、2枚のトレイを分離する(図1b、c)。
- トレイの分離後は、苗と苗の間に1穴分の空間ができ、日当たりや通風が改善される(図1d)。
- 徒長防止セルトレイで育苗した苗は、慣行セルトレイに比べ草丈が短く徒長が抑制され、苗のバラツキも小さくなる(図1e,f、表1)。
- 徒長防止トレイ育苗では、苗の生育に応じてトレイを分離し、苗を広げることができるため、初期の集中管理を要する時には少ないスペースで済む。
[成果の活用面・留意点]
- トマト以外の果菜類にも利用できる。
- 徒長防止トレイを用いて、苗の挿木や接木を行うことにより、ミスト室や養生室の有効利用が図れる。
- 徒長防止トレイは自作する必要がある。
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- [その他]
- 研究課題名:冷涼な気候を利用した雨よけトマト・ソラマメの省力栽培技術の開発
予算区分:国補(地域基幹)
- 研究期間:平成10年度(平成6年~10年)
研究担当者:角田和利、中地敏文
- 発表論文等:なし
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