高湿度条件下における高品質二番茶加工法
- [要約]
- 除湿器を粗揉機用熱発生機の吸入空気口に連結し、精揉機に送風機を搭載して製茶すると、二番茶期の高湿度条件下でも高品質の茶を生産できる。
高知県農業技術センター茶業試験場
[連絡先] 0889-32-1024
[部会名] 野菜・花き・茶
[専門] 利用加工
[対象] 茶
[分類] 普及
- [背景・ねらい]
- 二番茶期は梅雨で湿度が高いため、粗揉・精揉時間が長くなり品質の良い茶の製造が難しい。そこで、粗揉時の湿度を下げ、精揉時に送風することにより、二番茶期の高湿度条件下でも適正な製茶ができる技術を確立する。
[成果の内容・特徴]
- 1.粗揉時の除湿
1)35K型粗揉機1基当たり、6.9KW相当の除湿機を1基配置する。実用機(120K型)では、6.9KW相当の除湿機4基を並列に配置する。ダクト内に遮蔽板を取り付け風量を50%に制御して使用する。
2)絶対湿度0.0170kg/kg’で0.0035kg/kg’・30m3/分、以上を確保し、絶対湿度0.0190kg/kg’では0.0140kg/kg’、0.0150kg/kg’では0.0125kg/kg’程度に下げると、高湿度条件下で品質の良い荒茶を生産できる(第1、2表)。
- 精揉時の送風
精揉機にシロッコファンを搭載して、絶対湿度0.0165kg/kg’の条件下では茶葉に2m3/分の風をあてると、茶葉を35~37℃に維持して48分で工程を終え、高湿度条件下で品質の良い荒茶を生産できる(第3表)。
[成果の活用面・留意点]
- 除湿機の設置
1)導入の必要な地域:絶対湿度が0.0130kg/kg’を超え、正常に製茶対応ができなくなる地域。高知県中山間部。
- 送風機の搭載
1)システム使用条件:精揉機付近の絶対湿度0.0165kg/kg’以上で使用する。
2)導入の必要な地域:絶対湿度が0.0165kg/kg’を超える高知県中山間部の一部。
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- [その他]
- 研究課題名:二番茶生産のための製茶工程における除湿システムの確立に関する研究
予算区分:県単
- 研究期間:平成10年度(平成8年~10年)
研究担当者:西野恒夫
- 発表論文等:茶業研究報告、日本茶業協会、第87号、1998
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