愛媛県在来ジャガイモのウイルスフリー化と優良系統の選抜
- [要約]
- 愛媛県下の在来ジャガイモ13系統をウイルスフリー化し、マイクロチューバーを作出した。それらより種イモを育成し、皮色、形状、煮イモ特性等に優れた3系統を選抜した。
愛媛県農業試験場・作物育種室
[連絡先] 089-993-2020
[部会名] 生物工学
[専門] バイテク
[対象] 根菜類
[分類] 普及
- [背景・ねらい]
- 県下中山間地域で栽培されている在来ジャガイモは、煮崩れが少なく、良食味系統が多い。しかし、その全てがウイルスに汚染され、収量性が低下し、イモの肥大も悪い。
そこで、これら地域の高付加価値特産作物とするため、ウイルスフリー化を図り、優良系統を選抜した。
[成果の内容・特徴]
- 茎頂培養により作出した個体を用いたマィクロチュバーの好適作出条件は、従来用いられている17℃暗黒条件よりも高温の25℃暗黒条件で、培地はMS+寒天8g/㍑(pH5.8)ショ糖70、80、90g/㍑である(表1)。
- 在来ジャガイモのマイクロチューバーは、5℃で6カ月貯蔵できる(表2)。
- RAPDパターンから、在来ジャガイモは現在栽培されている品種と異なっている(表3)。
- 皮色、形状、煮芋特性等優れた特徴を持つS-2、S-10、S-13系統は、ウイルスフリー化することで、株の枯死、生育不良等株間の差が無くなり、安定的な生産が出来る。これらのことから、県下中山間地域の特産作物になる(表4)。
[成果の活用面・留意点]
- 県下中山間地域に特産物として普及できる。
- ウイルスの再感染を防ぐため、地域単位て一斉に更新を行う。
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- [その他]
- 研究課題名:愛媛県在来ジャガイモのウイルスフリー化と優良系統の選抜
予算区分:県単
- 研究期間:平成10年度(平成7~10年度)
研究担当者:玉置学、廣瀬由紀夫、永井賢治
- 発表論文等:なし
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