ヒメユリ「スタービューティー」の促成栽培技術

[要約]

ヒメユリ‘スタービューティ’は、掘り上げ時期別に冷蔵処理を変えることで12~4月まで順次出荷できる。なお、切り花栽培に用いる球重は5g以上とし、栽植距離は10×10㎝とすることで十分な切り花品質が得られる。
高知県農業技術センター山間試験場
[連絡先]0887-72-0058
[部会名]傾斜地農業、野菜・花き・茶(花き)
[専門]栽培
[対象]花き類
[分類]普及

[背景・ねらい]

中山間地域に導入され、産地化に向けての取り組みが始まっているヒメユリ‘スタービューティ’は、球根養成技術および切り花生産技術の確立が望まれている。そこで、中山間地域での切り花栽培技術について検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. 中山間地域における掘り上げ時期と予冷(10℃)期間は、7月上旬掘り上げの球根では2週間程度、7月下旬~8月中旬では1週間程度であり、8月下旬~9月上旬 には予冷は不要となる(図1)。
  2. 冷蔵(本冷蔵)処理と期間は、2℃で50~60日冷蔵とする(図2)。
  3. 球根のサイズは小球(5~10g)以上の球根を用い、栽植距離は株間10㎝×条間10 ㎝とする(図3)。
  4. 4月出しは、1月上旬に掘り上げた球根を2℃で2週間の冷蔵処理後に1月下旬に10℃加温ハウスに定植する(表1図5)。

    切り花栽培の促成作型

[成果の活用面・留意点]
  1. 促成栽培時の栽培温度は、夜温10~12℃、昼温20~25℃を目標に管理する。
  2. この試験結果は標高400m地点のものであり、掘り上げ時期や予冷期間については圃場の標高や気象条件を考慮して決定する。

 [その他]
 
研究課題名:中山間地域におけるトサヒメユリの球根養成と新作型の開発
予算区分:国補(地域基幹)
研究期間:平成11年度(平成9~11年)
研究担当者:西内隆志、森田研一
発表論文等:なし
 
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