中山間地域における農作業受委託組織の類型化
[要約]
高知県の
中山間地域
における水稲の
農作業受委託組織
を
数量化Ⅲ類
を用いて分類すると、①行政主導型②農協主導型③地域リーダー主導型の3タイプに分けられる。
高知県農業技術センター・企画経営室 [連絡先]088-863-4912 [部会名]営農 [専門]経営 [対象]稲類 [分類]研究
[背景・ねらい]
高齢化や新規就農者の減少等、担い手不足による耕作放棄地が増大する中で、水稲の農作業受委託組織を今後の農地保全の重要な担い手と位置づけ、その特徴を明らかにする。ここでは、高知県の中山間地域で農作業受委託を行う20組織を調査し、数量化Ⅲ類を用いて分類し、その特徴を整理する。
[成果の内容・特徴]
受委託組織に関する7指標を設定し、数量化Ⅲ類により分析した結果、1軸でレンジの大きい指標は、事務局、運営主体、機械保有、受託範囲、2軸でレンジの大きい指標は設立主体である。また、3軸でレンジの大きい指標は、オペレータの属性である(
表1
)。
1軸と2軸のカテゴリスコアおよびサンプルスコアの組み合わせから中山間地域の受委託組織は、①行政主導型②農協主導型③地域リーダ主導型の3タイプに分類される(
図1
、
2
)。
行政主導型の特徴は、設立・運営主体、事務局が第3セクターであること、オペレータが第3セクター職員または農家であること、受託範囲が市町村単位であることである(
図1
、
表2
)。
農協主導型の特徴は、農協が設立・運営主体であり、受託調整および会計事務を農協が行うこと、農協が機械を保有することである。さらに、農協主導型は、オペレータの属性により、農協職員がオペレータとなる農協直営型と、農家オペレータが受託を行う農協管理型(農協主体)に分けられる(
図1
、
表2
)。
地域リーダー主導型の特徴は、設立・運営主体が農家であり、受託調整および会計事務を主に農家が行うこと、受託範囲が集落または旧市町村単位であること、設立主体が農家であること、組織またはオペレータ所有の機械を使用すること、オペレータが農家であることである。さらに、地域リーダー主導型は、1集落で機械利用組合を組織し、専任オペレータを雇用する生産組合型と1集落から市町村を受託範囲とし、有志によるオペレータ集団が受託を行う地域営農集団型、会計事務局のみを農協に置き地域営農集団の特性を持つ農協管理型(組織主体)に分けられる(
図1
、
表2
)。
[成果の活用面・留意点]
単位組織の類型化であるため、組織の発展段階や複数のタイプを組み合わせた地域営農システムの検討を行う必要がある。
[その他]
研究課題名:中山間地域における地域営農支援システムの策定
予算区分:県単
研究期間:平成11年度(平成10~12年)
研究担当者:縄 砂恵子
発表論文等:高知県農業技術センター研究報告第9号
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