オオムギ黒節病の無汚染種子による発病防止効果
[要約]
茎頂培養
により
オオムギ黒節病
の
無汚染種子
を作出することができる。また、その手法により得られた黒節病の無汚染種子を用いることで、圃場における発病を防止できる。黒節病の発生には種子による伝染が重要である。
香川県農業試験場・病害虫担当、生物工学担当 [連絡先]087-889-1121 [部会名]生産環境(病害虫) [専門]作物病害 [対象]麦類 [分類]指導
[背景・ねらい]
本県のハダカムギ生産地においてオオムギ黒節病が多発し問題となっている。黒節病は種子伝染することが知られているが、一方、土壌中での残渣を介した伝染も指摘されている。黒節病の防除対策を考える上で、どちらの伝染が主となるかを特定することが重要である。しかし、黒節病に汚染されていない種子を確保することは困難であるため、茎頂培養による無汚染種子の作出を試み、得られた無汚染種子による黒節病の発病防止効果を検討する。
[成果の内容・特徴]
茎頂培養によって得られた、黒節病に汚染されていない種子を用いることで、圃場での発病を防止することができる。このことは、黒節病の発病には主として種子による伝染が重要であることを示している(
表1
、
表2
)。
[成果の活用面・留意点]
無汚染種子は種子表面を殺菌したハダカムギ種子を黒節病選択培地(SPTPsjA)上で発芽させ、その茎頂を培養、育成することで、黒節病に汚染されていない種子を確保することができる。
オオムギ黒節病の防除対策としては、黒節病に汚染されていない種子を使うことが最も有効である。
[その他]
研究課題名:麦類黒節病防除システム確立
予算区分:国補
研究期間:平成11年度(平成8~10年)
研究担当者:森 充隆、古市崇雄、十河和博、鐘江保忠
発表論文等:
なし
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