抵抗性台木「台太郎」を用いた青枯病防除

[要約]
 
ナス青枯病に対して、「台太郎」台木として用いることで、Ⅰ~Ⅴ群の全ての菌群に高い防除効果が期待できる。
高知県農業技術センター・生産環境部・病理科
[連絡先]088-863-4915
[部会名]生産環境(病害虫)
[専門]作物病害
[対象]果菜類
[分類]普及

[背景・ねらい]

高知県のナス栽培において、青枯病は難防除病害とされ、毎年4~5割の圃場で発生している。本病の防除対策として「トルバム・ビガー」や「カレヘン」などの抵抗性台木が利用されていたが、これらの効果は不十分で、より高い効果を示す抵抗性台木が望まれていた。

[成果の内容・特徴]
  1. 抵抗性台木「台太郎」を用いることで、発病が少なく、感染株率も低い(図1)。
  2. 「台太郎」はⅠ~Ⅴ群の全ての菌群に対して抵抗性が高い(表1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 「台太郎」は半身萎凋病やセンチュウに対して抵抗性がなく、また、青枯病の多発圃場では発病することがある。これらの対策として、太陽熱やくん蒸剤による土壌消毒を行った後、「台太郎」を使用する。
  2. 「台太郎」は、低温伸長性が「ヒラナス」よりも劣るので、栽培管理に注意する。
  3. 収穫や整枝時のハサミなどの使用により、地上部から感染することがあるので注意する。

 [その他]
 
研究課題名:土壌微生物の機能及び抵抗性台木を利用したナス青枯病の防除
予算区分:県単
研究期間:平成11年度(平成5~10年)
研究担当者:矢野和孝、森田泰彰、川田洋一、古谷眞二
発表論文等:高知県におけるナス青枯病の菌群分布と抵抗性台木による防除、高知農技セ研報、9号、2000. 
 
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