ピーマンに発生した立枯病(新称)

[要約]
 
施設栽培ピーマン萎ちょう症状を呈する新病害を、Nectria haematococcaFusarium solaniによるピーマン立枯病と命名する。
高知県農業技術センター・生産環境部・病理科
[連絡先]088-863-4915
[部会名]生産環境(病害虫)
[専門]作物病害
[対象]果菜類
[分類]指導

[背景・ねらい]

高知県の施設栽培ピーマンに株が萎ちょうし、やがて枯死する病害が発生し、収量低下を来すようになった。防除対策の基礎資料とするために、病原菌を明らかにする。

[成果の内容・特徴]
  1. ピーマンの萎ちょう症状株からの分離菌は病原性が認められ、病原菌が再分離できた。その形態的特徴から本分離菌をNectria haematococca Berk.et Br.[Fusarium solani (Mart.)Sacc.]と同定した(表1)。
  2. トマト(「桃太郎」、「瑞栄」、「大型福寿」)、ナス(「はやぶさ」、「イタリア赤ナス」)、メロン(「アールスセイヌ夏Ⅱ」)、キュウリ(「四葉」)、カブ(「金町小かぶ」)、アズキ(「大納言」)に病原性が認められた(表2)。
  3. 本病は極端な多湿条件が続くと発生が増加する(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. Nectria haematococca の発生生態及び防除対策の基礎資料とする。

 [その他]
 
研究課題名:突発性病害の原因究明と応急対策
予算区分:県単
研究期間:平成11年度(平成4~10年)
研究担当者:森田泰彰、松本宏司
発表論文等:Nectria haematococcaによるピーマン立枯病(新称)の発生、四国植防研報、34号、1999. 
 
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