熱水土壌消毒による土壌病害の防除

[要約]
 
熱水土壌消毒による地温上昇は地下20cmまでは60℃以上、地下30cmでは50℃前後であり、メロン黒点根腐病トマト根腐萎ちょう病に対して臭化メチル(20kg/10a)と同等~やや優る防除効果がある。
高知県農業技術センター・生産環境部・病理科
[連絡先]088-863-4915
[部会名]生産環境(病害虫)
[専門]作物病害
[対象]果菜類
[分類]研究

[背景・ねらい]

本県の施設栽培では、臭化メチルによる植付け前の土壌くん蒸処理が行われている。ところが、臭化メチル剤は2005年には全廃されることが決定された。そこで、土壌消毒法の一つとして農林水産省農業研究センターで開発された熱水土壌消毒の本県における実用性を検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. 熱水を1~2時間かけ、約100~130?/㎡土壌注入する熱水土壌消毒は、地温が地下10cmで80℃以上、20cmで70℃付近、地下30cmでは50℃前後まで上昇する(図1)。
  2. 熱水土壌消毒のメロン黒点根腐病やトマト根腐萎ちょう病に対する防除効果は、臭化メチルくん蒸剤(20kg/10a)と同等~やや優る(表1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 耕盤までの耕土層が浅いと熱水が注入後早くから畝間に溢れ出し地温が上がらなかったり、また、有機物が少ない土粒の細かい圃場では、熱水注入後乾くと堅く締まる場合があるので、熱水消毒には、耕土層が深く有機物の多い透水性の良い圃場を選定する。

 [その他]
 
研究課題名:施設栽培施における土壌伝染性病害の防除
予算区分:国庫受託
研究期間:平成11年度(平成8年~10年度)
研究担当者:川田洋一、竹内繁治
発表論文等:なし
 
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