「コシヒカリ」の晩期化が収量と品質に及ぼす影響

[要約]
 
コシヒカリ」の普通期栽培は収量がやや低下するが、早期栽培に比べ㎡当たり籾数が少なく、登熟期の高温を回避できるため、整粒歩合が高く、外観品質も向上する。
香川県農業試験場・作物担当
[連絡先]087-889-1121
[部会名]水田・畑作
[専門]栽培
[対象]稲類
[分類]研究

[背景・ねらい]

コシヒカリ」は、良食味品種として県下全域で早期栽培を中心とした幅広い作期で栽培されているが、1等米比率は低く、品質向上・作柄安定が急務となっている。そこで、作期が「コシヒカリ」の生育・収量及び品質に及ぼす影響について明らかにし、品質向上技術構築のための基礎資料とする。

[成果の内容・特徴]
  1. 5月28日植以前の作期では、最高茎数が多いため、穂数も多く確保され、㎡当たり籾数も多くなり、多収となる(表1)。
  2. 6月18日植では、最高茎数が少なく、穂数・籾数が減少するため収量は低下するが、登熟歩合が高く、千粒重も大きくなる(表1)。
  3. 整粒歩合は、㎡当たり籾数が多いと低くなる傾向にあり、㎡当たり籾数が少ない6月18日植の整粒歩合が最も高い(表1図1)。また、出穂後30日間の平均気温が高いほど整粒歩合は低い傾向にあり、最も高温となる5月8日植の整粒歩合が最も低い(表1図2)。
  4. 作期の遅い6月18日植では、収量はやや低下するが、㎡当たり籾数が少なく、登熟期の高温を回避でき、整粒歩合が高く、外観品質も向上する。

[成果の活用面・留意点]

  1. 適応範囲は県下の平坦部である。

 [その他]
 
研究課題名:水稲良食味安定生産技術に関する試験
予算区分:県単
研究期間:平成11年度(平成8年~平成11年度)
研究担当者:山田千津子、村上優浩、森 芳史、大川俊彦
発表論文等:なし
 
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