早期栽培における「あきたこまち」の収穫適期基準

[要約]
 
早期栽培における「あきたこまち」収穫適期は、出穂期以降の積算気温が850~1,000℃であり、その判定は最長稈の青籾率10~25%が目安となる。
また、最長稈の青籾率より収穫開始までの日数を推定できる指標を作成した。
愛媛県農業試験場・栽培開発室
[連絡先]089-993-2020
[部会名]水田・畑作
[専門]栽培
[対象]麦類
[分類]普及

[背景・ねらい]

本県の水稲の1等比率は過去3カ年、40%台で推移し、低迷している。その原因の一つとして、早刈りや刈り遅れによる品質低下があげられ、収穫適期を明確にする必要がある。
そこで、主要品種である「あきたこまち」の早期栽培での収穫時期の違いが、玄米品質へ及ぼす影響を把握し、品質を低下させない収穫時期を明らかにする。また、収穫適期が簡易に判断できる基準を作成する。

[成果の内容・特徴]
  1. 早刈りでは、青籾率が高く充実度不足で品質は低下する。また、遅刈りでは、青籾率が低く、乳白粒や未熟粒が混入し、品質が低下する(表1)。
  2. 玄米の品質は、最長稈の青籾率と関係があり、青籾率が概ね10~25%の場合、品質は低下しない傾向がある(図1)。
  3. 最長稈の青籾率が10~25%の時の出穂後の積算気温は、約850℃~1,000℃である(図2)。収穫適期幅は6日程度となる。
  4. 以上より、最長稈の青籾率から収穫開始までの概ねの日数を推定できる指標を作成した。調査時の青籾率が50%程度であれば、調査5日後には収穫可能となる(表2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 高温や低温等の異常気象年には、使用を避ける。
  2. 4月中旬~5月上旬の移植時期に適用する。
  3. 調査は、圃場で平均的な株を対象として行い、青籾は、少しでも青みが残る籾をカウントする。

 [その他]
 
研究課題名:良食味・高品質米生産技術確立試験
予算区分:県単
研究期間:平成11年度(平成10~11年度)
研究担当者:木村 浩、鳥生誠二
発表論文等:なし
 
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