平均気温と日照時間によるもも「あかつき」の収穫盛期予測
- [要約]
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- もも「あかつき」では,満開後30日までの積算平均気温と積算日照時間を用いた重回帰式により,2日程度の誤差で,収穫盛期が予測できる。
香川県農業試験場府中分場・栽培担当
[連絡先]0877-48-0731
[部会名]果樹
[専門]栽培
[対象]果樹類
[分類]普及
- [背景・ねらい]
- ももは,香川県の主要果樹として広く栽培され,早生,中生を主体に九州及び京阪神市場に出荷されている。特に「あかつき」は高品質で市場評価も高く,生産量の23%を占める主力品種である。また,市場からは有利販売を行うため,品種ごとの出荷時期等の正確な情報が求められている。そこで,日別平均気温及び日照時間に着目し,「あかつき」の収穫盛期の予測を試みる。
- [成果の内容・特徴]
- 当場における1984年~1995年の収穫盛期と平均気温及び日照時間との重回帰分析によると,満開後30日までの日別積算平均気温及び日別積算日照時間との間に高い相関が認められる(表2)。
- 満開後30日までのデ-タを用いた場合の重回帰式は次のとおりである。
Y=-0.0661X1-0.0883X2+148.751(R=0.915**)
(X1:平均気温の積算値,X2:日照時間の積算値,Y:成熟日数)
- 1996年~1999年の収穫盛期にこの回帰式をあてはめた場合,2日程度の誤差を生じるが満開後30日頃の早い時点で収穫盛期を予測できる。
表1 地中加温が地温の推移に及ぼす影響
表3 地中加温が果実品質ならびに収量に及ぼす影響
[成果の活用面・留意点]
- 香川県内のもも栽培地域に,適用が可能であると考えられる。
- 他の地域では,相関係数の高い時期及びその回帰式が異なることがあるので,新たに回帰式を作成するのが望ましい。
- 今後,早生種等の他の品種やより精度の高い予測方法についてはさらに検討が必要である。
[その他]
研究課題名:も落葉果樹高品質果実生産技術の確立
予算区分:県単
研究期間:平成11年度(平成4~12年)
研究担当者:村尾昭二,丸尾勇治郎,福田哲生
発表論文等:なし
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