ギンナン園の間伐による生産安定
[要約]
密植園
では間伐をすることで、
受光条件
など生育環境が良くなり、生育層の改善や生産性の向上が図られる。
高知県農業技術センター山間試験場 [連絡先] 0887-72-0058 [部会名]果樹 [専門]栽培 [対象]果樹類 [分類]普及
[背景・ねらい]
ギンナンは、傾斜地を利用できる作物として県内の中山間地域に導入されている。初期収量の確保のため、栽植本数を多くしていることから将来過密化し、収量が減少することが懸念されている。枝梢の剪定だけでは、密植の制御には限界があり、縮間伐が必要となってくる。
そこで、密植園における間伐の効果を検討する。
[成果の内容・特徴]
計画的密植(栽植距離4×4m)では、定植後数年で過密になり、生育・収量への悪影響が出てくる(
表1
、
2
、
3
)が、株数にして25%程度の間伐をすることで受光条件が良くなり、新梢の発生数、着葉短枝数を増加させ着花短枝率を高めるなど、生育層の改善が図られる(
表1
、
2
)。
密植園を間伐することにより、10a当たり種子収量は間伐当初で1.2倍、4年後には2.4倍となる。また、10a当たり殻果の累積収量は密植の1.6倍となる(
表3
、
図1
)。
[成果の活用面・留意点]
同じ栽培年数でも品種や地力など栽培条件により樹体が異なってくるので、園地に合った計面的な間伐をする。
間伐は、全園一斉にするのではなく、部分的に実施してみて園地に合ったやり方を確認する。
密植園での計画的な間伐をするうえで参考となる。
[その他]
研究課題名:ギンナン(イチョウ)の生産安定と品質向上技術の確立
予算区分:国補(研究促進)
研究期間:平成11年度(平成6~11年)
研究担当者:
斉藤悦玄、山下俊二、伊藤 直、青木俊和
発表論文等:
イチョウ(ギンナン)の密植条件における樹冠構造、高知農技セ研報7:161-168、1998.
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