ギンナンの調製作業の改善と水選法を利用した品質向上技術
[要約]
剥皮処理などの
調製作業
を手早くすることで、胚乳の萎凋や生返りなどの
品質低下
を軽減できる。また、調製後の殻果品質の判定には、
水選法
が利用できる。
高知県農業技術センター山間試験場 [連絡先] 0887-72-0058 [部会名]果樹 [専門]栽培 [対象]果樹類 [分類]普及
[背景・ねらい]
ギンナンは、調製・出荷後の品質に関して、水分の蒸散によると考えられる内種皮や胚乳のシワ、萎凋の発生などの問題がある。また、調製期間中の気象条件(降雨、多湿など)によっては、殻果の乾燥が進まないため出荷後にも、殻の表面が湿る「生返り」やカビが発生する場合もあり、市場評価を下げる原因にもなっている。
そこで、調製作業における殻果の品質改善について検討した。
[成果の内容・特徴]
外種皮の剥皮、乾燥後の胚乳の萎凋は、「久寿」・「藤九郎」が「金兵衛」に比べ進みやすい。また、収穫の早い未熟な種子が萎凋しやすい(
表1
)。
殻果の品質低下の軽減には、作業工程の短い手作業調製法がよい。また、乾燥後の出荷は早めに行うのがよい(
表1
、
2
)。
殻果を水に浸漬して、浮殻果や中浮殻果を取除くことにより、品質の低下している‘しいな’や‘胚乳が萎凋して弾力がない’殻果を選別できる(
表3
)。
[成果の活用面・留意点]
機械調製の場合は、剥皮がしやすい収穫適期にできるだけ短時間に済ますことが必要である。
水選では、胚乳および内種皮にシワが出来る程度に品質低下した殻果は、選別できない。
[その他]
研究課題名:ギンナン(イチョウ)の生産安定と品質向上技術の確立
予算区分:国補(研究促進)
研究期間:平成11年度(平成6~11年)
研究担当者:
山下俊二、伊藤 直、青木俊和
発表論文等:なし
目次へ戻る