帯状皆伐と簡易被覆による筍の早出し栽培
[要約]
タケノコ園において親竹を
帯状に皆伐
(親竹を幅8mに皆伐し幅4m親竹を残す)、簡易ハウス、有孔ポリマルチの
簡易被覆
を行った場合、地温が上昇し、早期収量が多く効果が認められた。
徳島県立農業試験場・阿南筍試験地 [連絡先] 0884-34-2624 [部会名]野菜・花き・茶部会(野菜) [専門]栽培 [対象]筍 [分類]指導
[背景・ねらい]
筍の単価は低迷気味であるが、大阪中央市場における筍の平均単価は、12月から3月まで665~784円/kgと高値で推移している。そこで帯状皆伐により早期収量の増加を図り栽培農家の経営安定に資す。
[成果の内容・特徴]
試験区は、傾斜度12度の南南東向きの園で設定し実施した(
表1
)。
地温の上昇効果は、簡易ハウスで3.8~6.8℃、有孔ポリマルチでは2.0~5.1℃高く推移した。また、ハウスやマルチを行うことで2~3月の積算温度は、発筍に要する目安とされている500~600℃を200~300℃越えた(
表2
)。
平成10年3月までの収量は、対照区に比較して3.2~25.4kg上回り、4月までの収量に対する比率は慣行の21%に対してハウスで46~54%、マルチで55%となり早堀効果が伺えた(
表3
)。
[成果の活用面・留意点]
地温の上昇効果を高めるため皆伐を行う園は、日当たりの良い方へ向いた園で行う。また、日当たりが良くなり土地が乾燥して収量への影響が懸念されるため、乾燥年は潅水する必要がある。
日当たりを良くして地温の上昇効果を高めるため、うら止め(親竹の先止め)を行う必要がある。
[その他]
研究課題名:筍の高付加価値生産技術の確立と竹材の用途開発
予算区分:県単
研究期間:平成7年度~平成11年度
研究担当者:
安渕次郎、川口公男
発表論文等:なし
目次へ戻る