高知方式湛液型ロックウールシステムによるキュウリの抑制栽培

[要約]
 
高知方式湛液型ロックウールシステムによるキュウリ抑制栽培では、‘なおよし’を使用し、育苗期には山崎キュウリ処方準拠の0.4単位、本圃では1.0単位の培養液を用いて摘心仕立てで栽培することで、土耕に比べて著しく増収する。
高知県農業技術センター・作物園芸部・施設野菜科
[連絡先] 088-863-4918
[部会名]野菜・花き・茶部会(野菜)
[専門]栽培
[対象]果菜類
[分類]普及

[背景・ねらい]

高知県内のキュウリの栽培面積は年々減少しており、栽培管理の省力化、増収技術の確立およびナスやトマト等との組み合わせも含めた新作型の開発による経営の安定化が望まれている。そこで、当センターで開発し、促成ナスで有利性の認められた高知方式湛液型ロックウールシステムでの抑制キュウリの適合性を検討し、その栽培技術を開発する。

[成果の内容・特徴]
  1. 定植時期および収穫期間:9月10日前後に定植して、12月末に収穫打ち切りとする。
  2. 品種:‘なおよし’(台木‘スーパー雲竜’)とする(図1)。
  3. 育苗:接ぎ木時に75×75×75㎜のロックウールキューブに移植し、培養液は山崎キュウリ処方に準拠した0.4単位の濃度とする(表1)。定植する苗の大きさは本葉3.5葉程度とする。
  4. 本圃:培養液は山崎キュウリ処方に準拠した1.0単位の濃度とする(図2)。仕立て法は摘心仕立てとし、主枝は18節摘心、第1次側枝は主枝の6~9節および15~18節は1節摘心、主枝の10~14節は2節摘心、第2次側枝は放任とする(図3)。温度は昼温を午前28℃、午後25℃、夜間は平均夜温13℃の変夜温管理とし、培地は無加温とする。
  5. 特徴:土耕栽培に比べて第2次側枝の着果が多く、著しく増収する(図4)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 小分割には必ず、秀品で肥大のよい(500g以上)イモを用いる。
  2. 小イモの頂芽部が突き出たもの、扁平なものは、奇形イモができるため使わない。
  3. 小イモを植え付けるときは、頂芽を横向きにして植え付けるとよい。
  4. 新品種が育成された場合の早期増殖、普及に有効である。

 [その他]
 
研究課題名:高知方式湛液型ロックウールシステムよるキュウリの養液栽培技術および新作型の開発
予算区分:県単
研究期間:平成11年度(平成8~10年度)
研究担当者:細川卓也、浜渦敬三、前田幸二
発表論文等:園学中四国支部要旨,36,1997。園学中四国支部要旨,37,1998。高知農技セ研報第9号,2000。
 
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