ハウスキュウリにおける育苗時摘心2本誘引仕立て法

[要約]
 
キュウリのハウス栽培で、3.5葉期に主茎を3節で摘心した苗を用い、主茎の第2、3節から発生した第1次側枝を誘引する育苗時摘心2本誘引仕立て法で栽培した場合、慣行とほぼ同等の収量が得られ、栽培管理の省力化ならびに単純化が図られる。  
高知県農業技術センター・作物園芸部・施設野菜科
[連絡先] 088-863-4918
[部会名]野菜・花き・茶部会(野菜)
[専門]栽培
[対象]果菜類
[分類]普及

[背景・ねらい]

ハウスキュウリ‘シャープ1’はつる下げ誘引仕立てにより栽培されている。しかし、つる下げ誘引仕立てでは、収穫前期には主枝の誘引・摘心、誘引枝の選定・誘引、側枝の摘心・切り戻し、主枝・側枝・誘引枝での部位別収穫等に多大の労力を要する。そこで、省力的な新しい “育苗時摘心2本誘引仕立て法”を確立する。

[成果の内容・特徴]
  1. 適用作型:抑制
  2. 育苗方法
     (1)播種時期:慣行より10日程度早い8月上旬頃までとする(表1)。
     (2)摘心時期:3.5葉時に主茎を3節で摘心する(図1)。
  3. 定植時期
    慣行と同じ、9月上旬頃までとする(図2
  4. 栽植様式:うね幅180cm、株間60cm、条間30cm、2条千鳥植えとする(1,850株/10a、誘引枝 3,700本/10a)(図3)。
  5. 仕立て法:主茎の2、3節から発生した第1次側枝を誘引する。 

 特徴

  1. 慣行のつる下げ誘引仕立てに比べて、収穫開始時期がやや早く、初期収量が多い。
  2. 誘引枝のみの管理となるため主枝の誘引、主枝および側枝の摘心、側枝の切り戻し誘引枝の選定、主枝着生葉の摘葉作業が不要となり、収穫作業も単純化される。

[成果の活用面・留意点]

  1. 穂木には‘シャープ1’、台木には‘スーパー雲竜’を用いた試験結果である。
  2. 接ぎ木、育苗管理、温度管理は慣行に準ずる。
  3. 本技術は促成栽培にも適用できる。

 [その他]
 
研究課題名:ハウスキュウリの有望品種の選定および省力整枝誘引技術の確立
予算区分:県単
研究期間:平成11年度(平成8~10年度)
研究担当者:高橋昭彦、前田幸二、榎本哲也
発表論文等:平成11年度高知の農業新技術。
 
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