抑制キュウリにおける直接定植のためのセル成型苗の育苗技術

[要約]
 
抑制キュウリでは、50穴角形セルトレイを用い、断根挿し接ぎ後、直ちに挿し木し、7日間養生・順化することで、直接定植を前提としたセル成型苗の自家育苗が可能となる。  
高知県農業技術センター・作物園芸部・施設野菜科
[連絡先] 088-863-4918
[部会名]野菜・花き・茶部会(野菜)
[専門]栽培
[対象]果菜類
[分類]普及

[背景・ねらい]

近年、ハウスキュウリでは、9cmポットを用いた購入苗を利用する生産者が増加している。また、さらに小苗のセル成型苗を購入または自家育苗する生産者も見られるようになってきた。しかし、セル成型苗では育苗の時期や方法により定植時の苗質が安定していない。そこで、抑制キュウリにおける直接定植のためのセル成型苗の自家育苗技術を確立する。

[成果の内容・特徴]
  1. 育苗期間は22日程度とし、直接定植とする(図1)。
  2. セルトレイの種類は50穴(角型)タイプとする(表1)。
  3. 台木は胚軸長約6cm、穂木は胚軸長約1.5cmで断根し、挿し接ぎする(表2)。
  4. 接ぎ木直後に挿し木する(図2表3)。挿し木の深さは約3cm程度とする。
  5. 活着までの養生・順化期間は7日程度である。
  6. かん水方法は底面給水とし、給水時間は1回当たり1~2分程度とする(図3)。
  7. 定植適期は3.0葉期頃とする(図4)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 穂木‘シャープ1’、台木‘スーパー雲竜’を用い、摘心仕立てで栽培した試験結果である。
  2. 培地には市販の育苗用土(T-N-50mg/リットル、P2O5-1500mg/リットル、K2O-200mg/リットル)を用いた試験結果である。
  3. 透明ポリフィルムと寒冷紗等で被覆したトンネル内で養生する。養生期間は5日程度で、2~3時間毎にスプリンクラー等で葉面へ散水する。
  4. 順化期間は2日程度で、透明ポリフィルムを徐々に透かし、葉面へ散水しながら順化する。

 [その他]
 
研究課題名:ナス、キュウリのセル成型苗利用栽培管理技術の確立
予算区分:県単
研究期間:平成11年度(平成8~10年度)
研究担当者:高橋昭彦、前田幸二、榎本哲也
発表論文等:園学中四国支部要旨,38,1999。平成11年度高知の農業新技術。
 
目次へ戻る