オリエンタルハイブリッドリリーの花芽形成過程と品種に合わせた球根冷蔵方法

[要約]
 
オリエンタルハイブリッドリリー花芽の発達速度には品種間差がある。開花日を早めるための冷蔵温度はいずれの品種も5℃がよいが、開花に必要な低温量を満たす冷蔵期間には品種間差がある。    
高知県農業技術センター・花き科 
[連絡先]088-863-4918 
[部会名]野菜・花き・茶(花き)  
[専門]栽培
[対象]ユリ
[分類]指導

[背景・ねらい]

オリエンタルハイブリッドリリーの切り花生産は全国的に増加してきたが、品種数が多く各品種の生育特性や栽培方法にはまだ未解明な点が多い。そこで、有望品種の花芽形成過程を明らかにするとともに、球根の冷蔵温度と冷蔵期間について検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. 花芽形成過程
    花芽分化の時期および発達速度には品種間差がある(表1)。
  2. 冷蔵温度
    いずれの品種も冷蔵温度5℃で開花が促進する。また、‘カサブランカ’では2℃、その他の品種では5℃で採花率や切り花品質が向上する(表2)。
  3. 冷蔵期間
    白系の品種では5℃で10週間、赤系、ピンク系の一部の品種では6~8週間冷蔵すれば開花に必要な低温量を満たす(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. オリエンタルハイブリッドリリーの花芽形成特性を把握し、品種に適した球根の冷蔵処理を行うことにより、品質の高い切り花生産を行うことができる。
  2. 実際の栽培における冷蔵期間は、年による気象条件の違いを考慮して開花に必要な期間より2週間程度長くする。
  3. 冷蔵温度を2℃にすると、供試品種の赤系、ピンク系では葉焼けの発生程度が高い。

 [その他]
 
研究課題名:オリエンタルハイブリッドリリーを中心としたユリ類の高品質生産技術の確立
予算区分:県単
研究期間:平成11年度(平成6~10年度)
研究担当者:高野恵子、山崎教道
発表論文等:なし
 
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