コマツナの防虫ネットと簡易太陽熱消毒利用による害虫防除と雑草抑制
[要約]
盛夏期における
コマツナ
栽培では,晴天日の
簡易太陽熱消毒
7日間処理により
雑草防除
ができ,目合い0.6mmの
防虫ネット
を被覆することで,
キスジノミハムシ
による食害がほぼ完全防除できる。
徳島県立農業試験場・野菜科 [連絡先]088-674-166 [部会名]傾斜地,野菜・花き・茶(野菜) [専門]虫害・雑草 [対象]葉茎菜類 [分類]普及
[背景・ねらい]
近年,ホウレンソウの後作として栽培面積が増加している夏期のコマツナ栽培では,害虫による食害対策や雑草防除が大きな問題となっている。
そこで,防虫ネットと作付前の簡易太陽熱消毒処理の組合せによる害虫防除と雑草抑制効果を検討する。
[成果の内容・特徴]
キスジノミハムシの食害は施肥,耕うん,畦立て後に十分かん水を行い,透明ビニールを被覆する簡易太陽熱消毒を晴天日に7日間処理した後に播種し,0.6mm目合いの防虫ネットを被覆することによりほぼ完全防除できる(
図1
)。
雑草は簡易太陽熱消毒7日間処理でほぼ抑えられる。(
図2
)。
収量は簡易太陽熱消毒7日間処理が14日間処理,無処理よりも多く(
図2
),防虫ネットの目合いでは0.6mm目合い被覆で生育が促進され,収量の向上が図れる(
表1
)。
[成果の活用面・留意点]
簡易太陽熱消毒処理の際,畦へのかん水は充分量行う。
簡易太陽熱消毒処理後の防虫ネット被覆は速やかに行う。
防虫ネット被覆の際,土壌表面と防虫ネットに隙間が生じないよう,防虫ネットの土寄せは確実に処理する。
本技術の有効処理時期は,7月の梅雨明け~8月の盛夏期である。
[その他]
研究課題名:コマツナの盛夏どり技術の確立
予算区分:(国補)地域基幹農業技術体系化促進研究
研究期間:平成12年度(平成9年~13年)
研究担当者:杉本和之・板東一宏・久米洋平
発表論文等:なし
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