紫外線除去フィルムと防虫ネットを用いたチンゲンサイのマメハモグリバエ防除

[要約]
チンゲンサイのビニルハウス栽培において、紫外線除去フィルム目合い1.0mm以下の防虫ネットを併用することにより、マメハモグリバエ成虫のビニルハウス内への侵入を阻止し、被害を軽減できる。
徳島県立農業試験場・病虫科
[連絡先]088-674-1660
[部会名]生産環境(病害虫)
[専門]作物虫害
[対象]葉茎菜類
[分類]普及

[背景・ねらい]

徳島県内のチンゲンサイ産地では,近年侵入害虫であるマメハモグリバエが夏期に発生し、問題となっている。本虫は主に幼虫の食害痕、成虫の摂食・産卵痕が葉の外観を損ね被害となる。現在、チンゲンサイでは本虫に対する登録薬剤が1剤しかなく、生産現場では防除に苦慮する場面が多い。そこで、物理的防除資材を利用し、薬剤のみに頼らない総合的な防除体系の確立を図る。

[成果の内容・特徴]
  1. 育苗ハウスでは外張りに一般農ビフィルムを側面開口部に防虫ネットを併用するより、紫外線除去フィルムと防虫ネットを併用した方がマメハモグリバエ成虫の侵入阻止効果が高い。また、防虫ネットの目合いは小さいほど効果は高い(図1)。
  2. 本圃ハウスにおいても紫外線除去フィルムと防虫ネットを併用するとマメハモグリバエ成虫の侵入阻止効果が高い(表1)。
  3. 本圃ハウスに紫外線除去フィルムと防虫ネットを併用し、蛹を熱殺するため作物収穫後畦面に古ビニルを被覆する防除体系は、薬剤散布を慣行の防除体系に比べて半量に削減しても被害防止効果は高いか同程度である(表2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 本圃ハウスで防虫ネットを利用する場合、目合いが小さくなると作物が軟弱徒長になったり、軟腐病等の病害発生を助長すると考えられるので、1mmが無難である。
  2. 同時発生するアブラムシ類、春期に発生するナモグリバエにも効果がある。

 [その他]
 
研究課題名:環境にやさしい栽培管理体系の確立 チンゲンサイのマメハモグリバエ対策
予算区分:県単
研究期間:平成12年度(平成10~12年)
研究担当者:中野昭雄
発表論文等:四国植物防疫研究,35:59~60(2000)講要
 
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