オオムギ黒節病の病徴発現に関する温度と植物体の生育ステージ

[要約]
オオムギ黒節病病徴発現には,噴霧接種後に氷点下(-5℃)の温度に遭遇することとオオムギの生育ステージが幼穂形成始期以降であることが大きく影響する。
香川県農業試験場・病害虫担当
[連絡先]087-889-1121
[部会名]生産環境(病害虫)
[専門]作物病害
[対象]麦類
[分類]指導

[背景・ねらい]

オオムギ黒節病はPseudomonas syringae pv. japonicaによる病害であるが,その発病は年次間差が大きく,病徴発現には気象要因並びに植物体の感受性が大きく影響することが予想された。そこで,より自然条件に近いと考えられる噴霧接種条件において,オオムギ黒節病の病徴発現のための条件の抽出を試み,黒節病の発病要因を明らかとする。

[成果の内容・特徴]
  1. オオムギ黒節病の病徴発現には,氷点下(-5℃)の温度に遭遇することが必要である(表1)。
  2. 病徴発現にはオオムギの生育ステージが関与し,分けつ期では黒節病に対する感受性が低く,幼穂形成始期以降に感受性は高まる(表2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. オオムギ黒節病の発病には氷点下の温度が影響している可能性が高く,幼穂形成期以降に氷点下の温度に遭遇するような気象の年は多発生が懸念される。

 [その他]
 
研究課題名:麦類黒節病防除システム確立
予算区分:国補
研究期間:平成11年度(平成8~11年度)
研究担当者:森 充隆、十河和博
発表論文等:なし
 
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