多雨時期におけるカンキツ黒点病の効果的防除法
[要約]
温州みかんの
カンキツ黒点病防除
としての
マンゼブ剤散布
は、樹体および果実が濡れている時よりも、乾燥時に行うことが効果的である。
愛媛県立果樹試験場・生産環境室 [連絡先]089-977-2100 [部会名]生産環境(病害虫) [専門]作物病害 [対象]果樹類 [分類]指導
[背景・ねらい]
カンキツ黒点病の薬剤防除は年間3~4回行われているが、防除時期は梅雨時期が中心であるため、雨上がりに薬剤散布を行うことが多い。散布後の降雨と違って、雨上がりの薬剤散布の影響はないと考えられているが、具体的なデータはない。
そこで、樹体が濡れた状態と乾いた状態でマンゼブ剤を散布し、マンゼブ付着量および黒点病に対する防除効果を明らかにする。
[成果の内容・特徴]
湿潤果実と乾燥果実のマンゼブ付着量は、湿潤果実の方が劣る。この傾向は、マンゼ ブ剤2剤とも同様に見られる(
表1
)。
マンゼブ付着量とカンキツ黒点病の防除効果との関係において、マンゼブ付着量が多い果実ほど防除効果が高い(
表2
)。
圃場で樹体および果実が濡れた状態と乾いた状態でマンゼブ剤を散布した場合、濡れた状態ではマンゼブ付着量が明らかに劣り、降雨による付着量の減少も早い。また、カンキツ黒点病の防除効果も劣る(
表3
)。
[成果の活用面・留意点]
マンゼブ剤散布によるカンキツ黒点病の効率防除を行うには、降雨直前の散布だけでなく、降雨直後の散布も避ける。
[その他]
研究課題名:カンキツ黒点病の発生生態と防除に関する研究
予算区分:県単
研究期間:平成12年度(平成11年~12年)
研究担当者:三好孝典,清水伸一
発表論文等:なし
目次へ戻る