トンネルニンジンの環境保全型施肥基準

[要約]
トンネルニンジン窒素施肥量を10a当たり16kgに減肥しても農家慣行施肥量(30kg)や県施肥基準量(20kg)を施用した場合と同程度の収量,品質が得られる。さらに未利用窒素量も大幅に低下する。  
徳島県立農業試験場・農芸化学科
[連絡先]088-674-1660
[部会名]生産環境(土壌肥料)
[専門]肥料
[対象]根菜類
[分類]普及

[背景・ねらい]

トンネルニンジン栽培の窒素施肥量は,有機質肥料の肥効が緩慢なことを考慮して施肥が多めにされることから,県施肥基準を超える場合が多い。
そこで,ニンジンの収量,品質を維持しながら環境負荷も軽減できる窒素施肥量を検討した。
そこで、促成栽培ナスでの発生生態を明らかにするとともに、導入天敵、物理的な防除法を組み入れた、総合的な防除体系の確立を図る。

[成果の内容・特徴]
  1. トンネルニンジンの窒素施肥量を10a当たり16kgへ減肥しても農家慣行施肥量や県 施肥基準量を施用した場合と同程度の収量が得られる(図1)。
  2. 窒素施肥量を 10a当たり16kgへ減肥してもニンジンのβ-カロチン,糖含量は低下しない(表1)。
  3. 窒素施肥量を10a当たり16kgへ減肥すると,ニンジンの尻詰まりが良くなり外観上の品質が向上する(図2)。
  4. 窒素施肥量を 10a当たり16kgへ減肥すると,農家慣行施肥量や県施肥基準量と比較して未利用窒素量が大幅に低下する(図3)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 粘質~壌質な土壌(灰色低地土,褐色低地土)におけるトンネルニンジン栽培に適用できる。
  2. 前作に野菜栽培がされ残存窒素が多い場合や堆肥等の有機物を施用する場合には,さらに減肥する必要がある。

 [その他]
 
研究課題名:ニンジン栽培地域における環境にやさしい土壌管理
予算区分:国補(土壌保全)
研究期間:平成12年度(平成10~11年度)
研究担当者:松家義克,梯 美仁,中野充宏
発表論文等:徳島農試研報第37号
 
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