ユズ栽培園地における緩効性肥料の利用

[要約]
ユズ栽培園地に緩効性被覆肥料地中に埋め込んだ場合敷きワラの下に施すと、地表面施用よりも肥料成分の溶出量は多くなる。なお、4年間連続施用しても、樹体には慣行の肥料との差は見られない
徳島県果樹試験場
[連絡先]08854-2-2545
[部会名]果樹
[専門] 栽培
[対象]  果樹類
[分類]  指導

[背景・ねらい]

ユズ栽培の省力化を図る一環として、緩効性肥料の利用について検討する。緩効性肥料の施肥方法による溶出量の違いおよび樹体への影響を調査する。

[成果の内容・特徴]
  1. 施用位置の周辺温度は夏季には地表面が高く、敷きワラ、埋め込みは低く推移する。冬季は表面施用よりも敷きワラ及び埋め込みの周辺温度が高い。なお、地温12℃以下の期間は11月上旬~4月上旬である(図1)。
  2. 肥料成分は埋め込んだ場合や敷きワラを施した場合には1年後に70~80%程度溶出しているが、表面施用では50%と劣る(図2)。
  3. 現地ほ場で春肥は慣行法と同じ肥料、分量を施用し、夏肥に緩効性被覆肥料(140日タイプ)を用いて夏、秋の施肥量を施用した。4年間推移を見ているが、樹容積、幹周、収量への影響は見られない(表1)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 緩効性被覆肥料の施用では、施肥前に中耕し、地中に埋め込むか、施肥後敷き草する事が望ましい。
  2. 緩効性肥料は施肥方法等に検討の余地があるものの,施肥回数を減らすことができ、ユズ栽培の省力化を図ることが出来る。

 [その他]
 
研究課題名:地域特産果樹の樹勢強化による安定生産技術の確立
予算区分:地域重要新技術
研究期間:平成12年度(平成9年~13年)
研究担当者名:山尾正実,津村哲宏,中西友章,音井 格,竹中美香,貞野光弘,河野由希
発表論文等:なし

目次へ戻る