イチゴらくちん栽培システムにおけるヤシ殻混合培地の活用

[要約]
イチゴ養液栽培 (らくちん栽培システム)において、ピートバッグ培地に 含まれるロックウールヤシ殻に置き換えることで、水田への投入など使用後の処理が容易になり、収量も増加する。
香川県農業試験場 野菜担当  
 [連絡先]087-889-1121
 [部会名]野菜・花き・茶(野菜)
 [専門]栽培
 [対象]果菜類
 [分類]指導

[背景・ねらい]

イチゴらくちん栽培システム(香川型イチゴ高設・バッグ式養液栽培)において、ピートモスとロックウールの混合培地が普及しているが、ロッ クウールの環境への影響が懸念される。そこで、ヤシ殻培地の本システムへの適応性を検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. らくちん栽培システム用ピートバッグの培地として、ヤシ殻培地を単独で用いると、慣行のピートモスとロックウールの混合培地(3:1)やピートモス単用培地より、収量がやや劣る(図1)。
  2. ヤシ殻をロックウールと同様にピートモスに混合すると、ピートモス単用培地より収量が増加する。混合比もロックウールと同程度でよい(図2)。
  3. 慣行のピートモスとロックウールの混合培地と比べても、開花のそろいが優れ、収量が増加する。「ピートバッグ」の単価(試算)もやや安くなる(図3表1)。
[成果の活用面・留意点]
  1. ロックウールの使用をやめることにより、使用後の水田への投入などの処理が容易になる。
  2. ヤシ殻培地は排水性の改善を目的とするため、やや粗めのチップ状のものを用いる。
  3. 培養液は大塚A処方とし、コントローラによる日射比例制御による給液とする。
  4. 品種は‘女峰’を用いた試験結果である。

 [その他]
 
研究課題名:促成イチゴの環境保全型養液栽培技術の確立
予算区分:国補(地域基幹)
研究期間:平成12年度(平成11~15年度)
研究担当者近藤弘志、伊藤博紀、牛田均、野田啓良、松崎朝浩
発表論文等:なし
 
目次へ戻る