くん炭混合培地への希釈海水処理によるレタス・キャベツ苗の機械移植性向上
[要約]
レタス
、
キャベツ
の
機械移植
のため 、
育苗
にくん炭混合
培地
を利用する際 、市販培地に
籾殻くん炭
を半量混合し、6dS/mに希釈した
海水
を育苗中かん水すること で、苗の徒長が防止され、かつ移植後の
灌水
回数が減らせる。
愛媛県農業試験場・栽培開発室 [連絡先]089-993-2020 [部会名]野菜・花き・茶、傾斜地農業 [専門]栽培 [対象]葉菜類 [分類]普及
[背景・ねらい]
苗数が多いレタス、キャベツ等葉菜類の機械移植では、購入培地のコストの低減が望まれるため、培地に籾殻くん炭を用いた低コスト苗の機械移植性を向上させる方法について検討した。同時に高温期の育苗では徒長しやすく、定植後、活着促進のための灌水に労力を要するため、灌水の手間が省力化できる育苗方法について検討した。
[成果の内容・特徴]
籾殻くん炭混合培地では、市販培地にくん炭を半量混ぜることによって、機械移植に適する根鉢が形成される(
図1
)。
くん炭混合培地によるレタス苗は、春まきで25日、夏まきで20日、秋まきでは30日が機械移植の適期である。キャベツ苗はいずれの時期も25日以上が適期である
(図2
)。
レタスでは、海水(または食塩)をEC6dS/mに希釈し、春まきは1.5葉期、夏秋まきは2.0葉期から最低隔日灌水処理すると水苗の草丈伸長、葉の巻き込みを抑制でき、定植時の灌を株当たり20ミリリットル以下に減らすことができる(
表1
、
2
、
図3
)。
キャベツでは海水を6~8dS/mに希釈し、1.5葉期から最低2日おきに灌水処理すると草丈抑制と定植時の灌水量を減らすことができる(
表1
、
2
、
図3
)
乾燥、高温が続く条件では、定植後生育が遅延するため、定植数日内に灌水することによって、生育、結球肥大がより順調に進む(
図4
)。
[成果の活用面・留意点]
籾殻くん炭はpHを調整し肥料を混入したものを用いる。追肥は専用肥料5000倍液を本葉出葉時から灌水施用する。海水、界面活性剤の処理が早いと枯死しやすい。EC6dS/mの液は、水100リットル当たり海水では10~11リットル、食塩では300~315g、天然塩では340~360gを溶かして作る。
[その他]
研究課題名:
中山間傾斜地帯での葉菜類の省力周年栽培技術の開発
予算区分:国補(地域基幹)
研究期間:平成12年度(平成9~13年)
研究担当者:才木康義、山崎康男、河内博文、大西力、松本英樹
発表論文等:なし
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