四国中山間地における夏どりレタスの結球性安定化技術

[要約]
高温期のレタス栽培では、品種は‘みずさわ’が適する。この品種はうね立て時からマルチ内の土壌水分を適湿に維持し、基肥としての窒素施用量を8kg/10a程度に抑えることによって、結球性を安定させることが可能である。
愛媛県農業試験場・栽培開発室  
[連絡先]089-993-2020
[部会名]野菜・花き・茶、傾斜地農業
[専門]栽培
[対象]葉菜類
[分類]普及

[背景・ねらい]

四国中山間地でレタスを周年生産するには、高温期の不結球、抽台を抑制し、球の形状を良くする必要がある。そこで結球性が高い品種‘みずさわ’を中心に、栽培条件と結球性の関係を検討把握し、安定化技術を確立する。

[成果の内容・特徴]
  1. 夏期の暖地では、栽培期間中の平均気温が25℃以上になることがあるため、高温下も結球性が高い品種‘みずさわ’を用いる(図1)。
  2. うね立て時の土壌が多湿の場合、不結球、異常球等の発生が多くなるため、適湿(pF1.7程度)な状態でのうね立てマルチングが望ましい(表1)。
  3. 施肥量は窒素成分で10a当たり8kg程度とする(表2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 四国中山間地での春夏まき夏秋どり栽培に適用される。‘みずさわ’以外の品種や前作の残窒素量が多い場合は、品種、土壌の特性を把握し、上記の施肥量を目安に加減する。球の形状を良くするためには、過度の密植を避け、深植えしない。特に多湿な土壌条件では深植えにならないよう気をつける。

 [その他]
 
研究課題名:中山間傾斜地帯での葉菜類の省力周年栽培技術の開発
予算区分:国補(地域基幹)
研究期間:平成12年度(平成9~13年)
研究担当者:吉原 均
発表論文等:なし
 
目次へ戻る