平成元年から「新雪」を栽培し、集団選択法によって3~4個の花が上向き咲く個体の育成を行った。平成6年度に育成後代が市販品種と比較して葉枯病に強いことを確認し、とくに花が上向きに咲く個体数を選抜し、交配を行った。平成7年度から循環選抜法によって組み合わせ能力の検定を行い、平成10年度に優秀な1組合わせを選抜した。
平成11、12年度にこの育成系統の特製調査を行い、目的とする特製と良好な品質を備えることを確認し育成を終了した。今後、「阿波の雪」の名称で品種登録出願を行う予定である。
1)種子は選抜した親株を交配して得る。親株はりん片繁殖で増殖・保存する(図1)。
2)播種後約2週間で発芽が始まり、播種後1カ月の間にほぼ100%発芽する。4月中旬に定植すると開花は7月中旬から始まり、早生品種の「雷山1号」より開花盛期は約1週間ほど早く、収穫期幅は短い。2番花が採花できる株がある
(表1)。
3)収穫時の重量は200g前後で,草丈は約110cmである。花数は2~5個が多く、花の向きはやや上向きである。他の品種と比べ本葉はやや細長く、花はほぼ同じ大きさである。葉枯病耐病性は、市販品種とほぼ同等の強さを備える品種と思われる(表1,2)。
[成果の活用面・留意点]