竹炭培地によるシンビジウム切り花栽培
[要約]
シンビジウム
の
切り花栽培
においてバークに
竹
の
消炭
を等量混合した
培地
を用いると,株の生育と切り花品質がバーク単用培地より優れ,ほぼ同程度の採花数が得られる。消炭は形状の変化がほとんどなく,バークと混合すると培地の劣化が軽減できるため,増量資材として利用が可能である。
徳島県立農業試験場 花き科 [連絡先]088-674-1660 [部会名]野菜・花き・茶(花き) [専門]栽培 [対象]花き類 [分類]指導
[背景・ねらい]
シンビジウムの切り花栽培では培地に発酵バークが広く用いられているが,苗の養成期間および採花年数が長いため,その分解劣化が問題となっている。そこで,培地の改善やバークに替わる新資材の開発のため,本県で豊富に産出される間伐竹の炭化物(竹炭)のシンビジウムの切り花栽培における利用技術を確立する。
[成果の内容・特徴]
バークに消炭を等量混合した培地で切り花栽培すると,株の生育がバーク単用培地より優れる(
表1
)。
切り花の品質は,消炭単用培地ではバーク単用培地とほぼ変わらない。バークに消炭を等量混合した培地では花茎長および花序長がバーク単用培地よりやや長く,切り花品質が向上する(
表2
)。
1株当たりの採花数は消炭単用培地ではバーク単用培地より減少するが,,バークに消炭を等量混合した培地ではバーク単用培地とほぼ同じである(
図1
)。
消炭単用培地では,5年間栽培後も培地の形状変化はほとんどない。バークに消炭を等量混合するとバーク単用培地で生じやすい培地の劣化が軽減できる(
表3
)。
消炭単用培地では,灌水時の流去水のpHが1カ月余り高く推移するが,バークと消炭を等量混合した培地ではバーク単用培地の値と近い範囲で推移する(
図2
)。
[成果の活用面・留意点]
消炭は筍産地で豊富に産出される間伐竹を有効利用できバークと等量混合するなどバークの増量資材として利用できる。
バークに消炭を等量混合することで切り花の高品質化が図れる。
消炭単用利用においては,保水性,化学性,粒径の改善や適正な施肥・灌水管理技術等についての検討を要する。
高価格な硬炭もバークに等量混合すると消炭と同等の効果があり,利用可能である。
[その他]
研究課題名:
竹炭の用途開発
予算区分:
県単プロジェクト研究
研究期間:
平成12年度(実施:平成7~11年)
研究担当者:
新居 宏延
発表論文等:
なし
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