高知式湛液型ロックウ-ルシステムによるスタ-チス・シヌア-タの栽培

[要約]
スタ-チス・シヌア-タはの湛液型ロックウ-ル栽培において、育苗時には大塚A処方の0.4単位、本圃では0.4~0.6単位の培養液を灌液すると、土耕栽培とくらべ総裁花本数には大きな差はないが、12月末日までの初期収量が多くなり、70㎝以上の採花本数が顕著に増加する。
高知県農業技術センタ- 花き科
[連絡先]088-863-4918
[部会名]花き部会
[専門]栽培
[対象]スタ-チス類
[分類]指導

[背景・ねらい]

スターチス・シヌアータは高知県の主要花きの一つであるが、萎凋細菌病による株枯れの発生と、この病害回避のため早期定植が出来ないことから生産性が低下している。そこで、土耕栽培における問題解決のため、本県で開発した高知方式湛液型ロックウールシステムへのスターチス・シヌアータの適合性を検討するとともに、その栽培技術を開発する。なお、今までの技術は、土耕栽培で9月中下旬に定植する作型が主となっており、養液栽培は行われていない。

[成果の内容・特徴]
  1. 育苗は、土耕栽培の超促成栽培に準じるが、本葉2~3枚時に7.5cm角のロックウールキュ-ブに鉢上げし、その後定植まで大塚A処方の0.4単位の培養液を毎日1~2回灌液する。
  2. 本圃管理(1)栽植方法:幅30cmのベッドに株間30~35cm、条間22.5cmの2条千鳥植えとする。(2)養液濃度:大塚A処方の0.4~0.6単位とする(図1表1)。
  3. 土耕栽培と比べ総採花本数には大きな差はないが、12月末日までの初期収量が多くなり、また70cm以上の採花本数が顕著に増加する(図2表2)。
成果の活用面・留意点]
  1. 養液栽培におけるスターチス・シヌアータの生育・収量特性が明らかになり、本種の養液栽培における基礎資料となる。
  2. 本圃の培養液濃度が大塚A処方の0.6単位では、切り花の翼が広くなるなど品質がやや劣る。また、定植初期から11月下旬までの期間と3月以降に給液の培養液濃度に比べてベッド内のEC値が上昇するため、洗浄給液を行う。
  3. 温度管理、摘葉は土耕栽培に準じて行う。
  4. 本技術では、9月上旬の定植でデバーナリゼーションに類似した症状が発生する可能性があり、この解決方法について検討が必要である。

 [その他]
 
研究課題名:高知方式湛液型ロックウールシステムにおける花きシステム適合性と栽培管理技術の確立
予算区分:県単
研究期間:平成12年度(平成9~11年度)
研究担当者:笹岡伸仁、二宮千登志
発表論文等:なし
 
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