品種詳細

あきしずく

はとむぎ「あきしずく」は熟期が中生で関東以南の栽培地域に適する。短稈で耐倒伏性が強く、茎数が多くて多収である。葉枯病に比較的強く、製茶加工適性はよい。

主要特性

  • 「あきしずく」は中生、短稈、多収を目標に、1996年九州農業試験場資源作物研究室(熊本県合志市)において、韓国からの導入品種「光州」(JP83421) を母本、 岡山在来の短稈突然変異系統EMS200-2-d-10-4-2-4を父本にして交配し、系統育種法で選抜、固定を図ってきたものである。
  • 出穂期は「はとむすめ」「はとひかり」より1~2日遅く、成熟期は「はとむすめ」「はとひかり」とほとんど同じで、九州では中生の熟期である。
  • 草丈は「はとむすめ」、「はとひかり」よりやや短く、耐倒伏性が強く、茎数は多い。幼苗時の葉鞘色は赤紫で、「はとむすめ」、「はとひかり」と異なる。開花期の柱頭色は濃赤紫で、「はとむすめ」、「はとひかり」の白と異なる。
  • 百粒重は「はとひかり」より軽く、「はとむすめ」よりやや重い。着粒層は「はとむすめ」、「はとひかり」とほぼ同じである。子実歩留は「はとむすめ」と同じで、「はとひかり」より低い。
  • 葉枯病抵抗性は比較的強く、「はとむすめ」「はとひかり」より強い。
  • 製茶加工適性は焙煎粒に艶があり、色揃いがよく、総合的に良である。精白粒の白度は「はとむすめ」「はとひかり」と同じである。

栽培適地

関東地方以南の栽培地域に適する。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
21104
(2007年5月28日)
2007年9月13日 19444
(2010年3月18日)
25年
(満了日:2035年3月18日)
交配組み合わせ 旧系統名