品種詳細

はるか

ばれいしょ「はるか」は白肉で、食味が良く、水煮適性が優れ、サラダおよびコロッケ加工適性もある中生の生食用系統である。目の周りが赤い外観を呈し、「男爵薯」よりも多収で、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性がある。青枯病にもやや強い。

主要特性

  • 熟期は「男爵薯」よりも遅い中生で、いもは「男爵薯」よりも大粒で、収量は「男爵薯」よりも多く、「さやか」並である。でん粉価は「男爵薯」、「さやか」よりもやや低い。
  • いもの形は倒卵形で、皮の一次色は白、二次色は淡赤で、目の周りが赤く着色した既存品種と区別性のある外観を呈する。目はやや浅いため、皮が剥き易く、剥皮後の褐変も少ない。いもの内部異常は「男爵薯」よりも少ない。
  • 「男爵薯」と異なるやや粘質の肉質であり、良食味である。水煮による煮崩れが少なく、水煮適性は「男爵薯」よりも優れる。サラダおよびコロッケ加工適性も有しており汎用性に優れている。
  • ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有し、青枯病ならびに塊茎腐敗に対してもやや強い抵抗性を有する。

育成の経過

「はるか」は、交配により育成された品種であり、白肉で目の周りが赤い外観が特徴的な多収系統「T9020-8」を母、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有しサラダ加工適性の優れた白肉の品種「さやか」を父とする。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
21532
(2007年9月28日)
2007年12月21日 17576
(2009年2月26日)
25年
(満了日:2034年2月26日)
交配組み合わせ 旧系統名
T9020-8 / さやか 北海94号