品種詳細
楽風舞
水稲「楽風舞」は寒冷地南部では早生に属し、高度精米耐性を有する酒造用品種である。製造酒の酒質は、清酒では淡麗、泡盛では軽快で華やかに仕上がる。
主要特性
- 「楽風舞」は、栽培特性と醸造適性の両立を目指して、短稈の良食味品種である「どんとこい」と酒米品種「五百万石」を交配した後代から育成された酒造用品種である。
- 出穂・成熟期は「五百万石」よりやや遅く、育成地では"早生の晩"である。
- 「五百万石」に比較して、稈長および穂長は短く、穂数は同程度で、草型は"穂重型"である。耐倒伏性は「五百万石」より強い"強"で、収量性は「五百万石」と同程度である。
- いもち病真性抵抗性遺伝子はPiiを持つと推定され、圃場抵抗性は、葉いもちは"やや弱"、穂いもちは"中"である。穂発芽性は "やや難"である。
- 60%精米時の砕米歩合は「五百万石」より少なく、無効精米歩合は低い。
- 清酒の醸造時の純アルコール数量およびアミノ酸度は「たかね錦」と同等で、酒質は淡麗に仕上がる。
- 泡盛のメーカーによる仕込みでは供試材料の違いによるアルコール収得量に大きな差はなく、口当たりのソフトな「軽快」で「華やか」な酒となる。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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25922 (2011年5月20日) |
2011年8月19日 | 23198 (2014年3月10日) |
25年 (満了日:2039年3月10日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
どんとこい/五百万石 | 北陸酒203号 |