品種詳細
青丸くん
だいず新品種「青丸くん (東北141号) 」は、成熟後も種皮および子葉が濃い緑色をした青豆で、成熟期は既存の青豆よりもかなり早く多収である。倒伏抵抗性が強く難裂莢性なので、機械化栽培も容易である。既存の青豆よりも緑色の濃い豆腐が製造でき、特産大豆として期待される。
主要特性
- 子葉と種皮が緑色で機械化適性に優れた大豆品種の育成を目標に、核遺伝子支配で子葉が緑の「赤青D165」を母に、倒伏抵抗性強の「タチユタカ」を父として人工交配を行い、以後、選抜・固定を図り、育成した系統である。平成13年における世代はF11である。
- 成熟期は「スズカリ」よりもやや早い“中の早”に属し、現在、岩手県で作付けされている「岩手みどり」、「秘伝」などの他の子葉緑品種よりもかなり早熟である上、安定多収である。
- 裂莢の難易は“難”、倒伏抵抗性は“強”、最下着莢節位高は“中”で、「岩手みどり」、「秘伝」に比べて機械化栽培が極めて容易である。
- ダイズモザイクウイルスのC、D系統に抵抗性である。
- 粒の大きさは「スズカリ」よりやや小さい“中”に属し、粒形は“球”、光沢は“弱”である。粗蛋白質含有率および粗脂肪含有率は「スズカリ」と同じ“中”に分類される。裂皮の難易は“中”で、外観品質は「スズカリ」並の“中の上”である。
- 豆腐加工では、適正凝固剤濃度範囲が他の青豆と同様に狭い傾向がみられたが、物性や官能評価に特に問題はなく、淡緑色の豆腐が製造できる。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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14903 (2002年8月 1日) |
2002年12月16日 | 13192 (2005年6月22日) |
25年 (満了日:2030年6月22日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
赤青D165 x タチユタカ | 東北141号 |