研究活動報告

公益財団法人 日本食品科学工学会 「令和2年度日本食品科学工学会誌論文賞」 受賞

情報公開日:2021年9月28日 (火曜日)

賞の名称

令和2年度日本食品科学工学会誌論文賞

授賞者

公益財団法人 日本食品科学工学会

受賞対象

― 発酵食品データベースの構築66,74~78(2019)―

受賞者

食品研究部門 食品加工・素材研究領域 バイオ素材開発グループ グループ長 楠本 憲一
本部 広報部 広報課 曲山 幸生

受賞日

2021年8月26日

賞の概要

 日本人の食生活の変化と経済状況の悪化が重なり、バブル景気崩壊後から、主要な発酵食品である、味噌、醤油、漬物、清酒の消費量は減少し続けてきた。しかし、伝統発酵食品の魅力は、独特な香りと味、多様な栄養成分、そして長年にわたって日本人の生活と密着して形成された食文化にある。日本の豊かな食生活の一翼を発酵食品が担っている。近年、「和食文化」がユネスコ文化遺産に登録されたことを受けてその魅力を見直す機運が高まっており、業界の努力も加わり、上述した発酵食品の消費量も持ち直してきている。
 本研究では、発酵食品の研究開発、生産、流通、教育の関係者が発酵食品の情報を簡便に収集するためのポータルサイトとして、データベースを提供することを目的とした。
 食品(派生製品、成分等を含む)、微生物、原材料、食文化と、それが記載されている文献、問合せ先、ファイル、生理機能(分類)と、それぞれの間の関連付け情報を登録したデータベースを構築した。現時点で、登録した食品数が約2、700件、文献数が約2万件である。閲覧システムは公開中( https://ffdb-pub.rad.naro.go.jp )である。

【画像】賞状 【画像】発酵データベース画面