研究活動報告

夏季の農業気象(高温に関する指標)

情報公開日:2018年3月23日 (金曜日)

情報更新日: 2021年6月17日 (木曜日)

近年、夏季の高温による農作物の被害が多発しています。農研機構農業環境研究部門では、水稲の生育に影響を与える夏季の農業気象の概況を整理しています。具体的には、2013年以降について、夏季の猛暑日と熱帯夜、ならびに水稲の登熟期間の平均気温などの地域的な特徴を示し、気象データに基づく穂温の推定結果についても紹介しています。

2020年夏季の農業気象(高温に関する指標)

2020年の猛暑日(日最高気温35°C以上) の記録回数は、1978年以降の42年間で東日本が2018年、2010年、2019年に次ぐ4番目、西日本が1994年、2018年に次ぐ3番目の順位でした。一方、熱帯夜(日最低気温25°C以上)の記録回数は、東日本が4番目、西日本では5番目の順位となりました。

登熟前半の平均気温が26°Cを超えると、品質の低下リスクが増加します。7月は西日本~東日本を中心に低温・寡照でしたが、8月以降は全国的に平年より高温となりました。そのため、出穂日から20日間 (登熟前半) の平均気温が26°Cを超える地域が関東以西の標高が低い平坦地に広範囲に分布し、28°C以上の高温の地域も関東北部、東海、近畿地方以西で広範囲に認められました。

穂温モデルを用いた解析から、7月後半の穂温はほぼ全国的に平年より低かったと推定されました。8月前半は関東内陸や東海地方を中心として全国的に平年よりかなり高くなり、8月後半まで高温が持続した可能性が示されました。関東、東海、西日本太平洋側(瀬戸内地方を含む)を中心に、出穂日前後7日間の日中の推定穂温が33°C以上の地域が認められました。

2019年夏季の農業気象(高温に関する指標)

2018年夏季の農業気象(高温に関する指標)

2017年夏季の農業気象(高温に関する指標)

2016年夏季の農業気象(高温に関する指標)

2015年夏季の農業気象(高温に関する指標)

2014年夏季の農業気象(高温に関する指標)

2013年夏季の農業気象(高温に関する指標)