研究活動報告

夏季の農業気象(高温に関する指標)

情報公開日:2018年3月23日 (金曜日)

情報更新日: 2022年3月24日 (木曜日)

近年、夏季の高温による農作物の被害が多発しています。農研機構農業環境研究部門では、水稲の生育に影響を与える夏季の農業気象の概況を整理しています。具体的には、2013年以降について、夏季の猛暑日と熱帯夜、ならびに水稲の登熟期間の平均気温などの地域的な特徴を示し、気象データに基づく穂温の推定結果についても紹介しています。

2021年夏季の農業気象(高温に関する指標)

(概要)
1kmメッシュの気温分布を使用した解析によると、2021年の猛暑日 (日最高気温35°C以上) の記録回数は、1978年以降の44年間で東日本が17番目、西日本が19番目の順位でした。また、熱帯夜 (日最低気温25°C以上) の記録回数は、東日本が13番目、西日本では25番目の順位となり、近年では高温出現日が比較的少ない年でした。

登熟前半の平均気温が26°Cを超えると、品質の低下リスクが増加します。出穂日から20日間 (登熟前半) の平均気温が2°Cを超える地域は、関東、北陸以西の平野部に分布していましたが、その広がりや高温の程度は猛暑であった過去3年間(2018~2020年)に比べて限定されていました。

穂温モデルを用いた解析から、7月後半の穂温は全国的に平年より高く(九州南部は除く)、東日本・北日本では記録的な猛暑年であった2018年に匹敵する高温であった可能性が示されました。特に北海道・東北地方北部での高温は顕著でした。一方、8月前・後半の穂温は、東日本で平年並み、西日本では平年よりやや低めと推定されました。

2020年夏季の農業気象(高温に関する指標)

2019年夏季の農業気象(高温に関する指標)

2018年夏季の農業気象(高温に関する指標)

2017年夏季の農業気象(高温に関する指標)

2016年夏季の農業気象(高温に関する指標)

2015年夏季の農業気象(高温に関する指標)

2014年夏季の農業気象(高温に関する指標)

2013年夏季の農業気象(高温に関する指標)