1927年創立の日本作物学会の最高賞である学会賞を、次世代作物開発研究センターの石丸健主席研究員が受賞しました。
受賞
第64回日本作物学会賞
受賞対象
遺伝学的解析手法を取り入れたイネの収量及び関連形質の制御機構に関する研究
受賞者
次世代作物開発研究センター 基盤研究領域 育種素材開発ユニット 主席研究員 石丸 健
(現・宇都宮大学 柏木孝幸氏、現・東洋大学 廣津直樹氏と共同受賞)
受賞日
2020年3月26日
受賞業績の概要
世界人口の約1/3を支える食糧である米=イネの収量を高めることは、たいへん重要な課題です。また、イネの倒伏は、品質や収量低下等を生じさせる深刻な障害です。これらの問題解決を目指して行った、千粒重ひいては収量を増加させる遺伝子TGW6の特定、新規の耐倒伏性ターゲットの提示、得られた成果の活用によるイネ改良技術の開発等の研究業績に対して、日本作物学会賞が授与されました。
- 遺伝子TGW6は、ゲノム育種やゲノム編集のターゲットとして、多収イネの作出に利用されています。さらに、コムギからも同祖遺伝子が発見されるなど、広く注目を集めています。
- 植物体の支持力を評価する方法を確立し、支持力を強め耐倒伏性を2倍に高める量的形質遺伝子座 (prl5) を特定しました。現在、複数の品種への導入が進められています。

