開催日時
2017年9月20日( 水曜日 ) 11時 ~ 17時
開催場所
京都テルサ( 京都市南区東九条下殿田町70番地 )
参加者数
120名( 生産者・農業団体8名、行政・普及関係32名、民間企業・一般15名、報道1名、教育・研究機関64名 )
開催概要
農作物の生産安定に向けて、気候変動に適応するための開発技術の新情報を提供し、意見・情報交換を通して関係者のマッチングを図るフォーラムを開催しました。
第1部では、基調講演において環境省近畿地方環境事務所の川崎氏から、気象観測値からみた地球温暖化の現状と対策が報告されました。また、技術紹介として、(1) 水稲における栽培管理面からの高温障害対策(西日本農研・長田)、(2) 小麦赤かび病の適期防除のための開花予測システム(西日本農研・黒瀬)、(3) 黒大豆での簡易土壌水分計を用いた安定生産技術(京都府農林水産技術センター・蘆田)、(4) メッシュ気温データのミカン産地での活用事例(和歌山県果樹試験場・鯨)、(5) 気象データを1kmメッシュ図で提供できる農業気象データシステム(農業環境変動研究センター・大野)、(6) 牧草地等での技術導入に伴う温室効果ガス排出量の変化(西日本農研・松森)について報告が行われました。
第2部では、ポスター(計17枚)と展示品によって、各種の適応技術に関する研究成果が紹介され、研究開発担当者と参加者、参加者同士の間で活発な情報交換や打ち合わせが行われました。
第3部では、8名のパネリストによって、「温暖化等への適応技術の普及・移転について」と題して総合討論が行われました。高温障害のメカニズム、作物の水分管理、気象データ活用などについての論議を通し、適応技術の開発・普及にかかわる認識を深め、参加者で共有しました。