べんがらモリブデン被覆種子を用いた水稲湛水直播技術
育苗の代わりに、種子に簡単な被覆をして、直接水田に播種します
- 水稲種子に、べんがら(酸化鉄)と三酸化モリブデンの混合物を被覆します。
- べんがらによって、種子を加重し、水に馴染みやすくなり、水に流されにくくします。
- 三酸化モリブデンによって、土壌中での有害な硫化物イオンの生成を抑制します。
- 被覆作業が容易で、被覆後は表面が乾けば、袋に集めて保管できます。
技術を活用して欲しい場面
水稲生産者および関連業者。田植えの代わりに、被覆種子を用いて直播が可能です。従来法と比べても、被覆作業が容易で、資材費が安く、簡単な直播技術として利用できます。
ねらい
育苗を行わず、直接水田に播種する直播栽培は、担い手の減少に対応し、かつ米の生産費を削減する手段として期待されていますが、その普及には、水稲の苗立ちの安定化が必須となります。そこで、苗立ち安定化に向けた安価で簡単な種子被覆技術を提案します。
知的財産情報
発明の名称 | 植物生育向上剤、種子、及び植物の生育を向上させる方法 |
---|---|
出願番号または登録番号 | 特許第5477753号 |