水稲乾田直播の苗立ち安定化と寒地向け直播品種の生育指標

これからの広がりが期待される北海道の乾田直播栽培に向けた技術

  • 乾籾を用いた水稲乾田直播では、地表面まで水位が上昇し始めたら止水するという水管理を繰り返すことで苗立ちの安定化が可能です。
  • 寒地での乾田直播に適した「ほしまる」の目標苗立ち本数は150本/m2です。
  • 播種から出穂までに簡易有効積算気温1,100°Cを確保できる地域で「ほしまる」の乾籾播種が可能です。

技術を活用して欲しい場面

北海道の水田作地帯において、地下かんがいが可能な圃場で乾籾を利用した乾田直播栽培を行う生産者。

ねらい

北海道の水稲乾田直播では、過酸化石灰粉粒剤の使用が推奨されてきましたが、より省力的な乾籾播種のニーズが高まっています。そこで、地下かんがいを用いた乾籾向け水管理法を開発し、早生品種「ほしまる」について、乾田直播時の目標収量を500kg/10aとした場合の生育指標を明らかにしました。