ポイント
- 漁獲情報を収集・活用する漁業支援アプリケーション「おきそこ君」が開発され、実用化されました。
- 本成果は漁業の操業情報の見える化、操業の効率化・労力軽減につながることが期待されます。
概要
生研支援センターでは、農林水産業や食品産業の分野で新事業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供しており、得られた研究成果を広く知っていただくため、研究成果を分かりやすく紹介する取組を実施しています。
今回、紹介するのは、漁獲情報を収集・活用する漁業支援アプリケーション「おきそこ君」の開発の研究成果です。
水研機構水産大学校を代表機関とする研究グループが開発した漁業支援アプリケーション「おきそこ君」が実用化され、これまでに、山口県、長崎県、愛媛県等の沖合底びき網漁船20隻に導入されています。通常、漁獲量等の情報は、船上で紙媒体に記録していますが、本アプリを利用してタブレットで入力すると、自動的に漁獲情報や漁船の位置情報がクラウド上に蓄積され、リアルタイムで水揚げ予想金額等を把握することができるようになりました。
監督官庁への報告が義務付けられている漁獲成績報告書も瞬時に作成可能になり、漁業者の記録作業も削減できるため、操業情報の見える化、操業の効率化・労力軽減につながることが期待されています。
「おきそこ君」を使っている漁業者からは「誰でも使えて、リアルタイムで漁獲量や水揚げ予想金額を乗組員で共有でき、モチベーションの向上につながる。」との意見を頂いています。
詳しい内容は以下のURL又は別紙をご覧ください。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/episode_list/157673.html
これまでに紹介した研究成果は以下のURLをご覧ください(全44話掲載)。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/index.html